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我侭になっていい
 コメントを頂いて色々と思ったので綴ります。
 
きっと、このブログをずっと見ていてくれて、早く逃げてと、早く離婚したほうがいいと、応援して下さっていた方達には現在の私達は信じられないかもしれませんね。当時の私が今の私を見たら、「それはまた我慢の上で成り立ってる家庭なんでしょう?」と尋ねるに違いありません。尋ねられたつもりで答えますと、「我慢がないわけじゃない」という事です。でも我慢というのはどこのご夫婦にも多かれ少なかれある事と思います。ご主人も我慢している事があれば、奥さんにも我慢している事がある。

当時の事を我慢できる範疇だったとは死んでも思いません。もしもダンナが私を理解してくれる努力を怠り、以前と同じ事を何度も繰り返していたら今頃はとっくに離婚していた事でしょう。両親に預けてある、完成されている離婚届けがあるのです。今度こそ間違いなく、迷いなく提出していたでしょう。

最も辛かったのは最初の2、3年。精神的にガタがきていた私はカウンセリングを受けたり、外出もできないくらい参ってしまって体にも弊害が出ていました。記憶の混乱と感情の制御不能。どれだけ周囲に心配をかけたかわかりません。やり直しの最中、ダンナが無理を押して自分の感情を抑えている、というのが解るのが一番辛く苦しく、正直モラハラで苦しんでいた時よりも迷いが大きく、後悔と罪悪感に苛まれた2、3年でした。後悔、しましたとも。

ダンナの恐怖や殴られた時の事などを思い出してもなんとか平常心でいられるよう、無理しました。ダンナも自分の感情を抑えて必死で無理をした生活をしていました。それが解るから余計に私も辛く、気も滅入り、再び感情のコントロールが出来なくなり泣き出したり風呂場に閉じこもったり。こんな状態なのだからやり直しするべきではなかったと、最初は毎日のように思いましたとも。

モラハラ時代と変わらないじゃないか、と思われそうですが違うんです。私は自分がこういう状態である、後悔している、という事をダンナに話しました。ものすごい罪悪感でした。前向きに頑張っていこうとしているダンナだって、傷付いたに違いありません。だけどダンナは言いました。

「俺の事は考えなくていい。好きなだけ言っていい。チカコは、俺の傍にいてやってるんだ、くらいに思ってていいんだから」

無理をしてるんです、ダンナ。解るんです。わざわざ私の為に、私を安心させる為にこう言ったんです。心のバランスが崩れていたせいなのか、私はその言葉に全力で甘えようと思いました。思い出して、ダンナに喚きたいと思ったらそうしていい、大声を出して泣きたくなったら泣いていい、ダンナに当り散らしていい、だって私はここにいてあげているんだから、と。

実際はそんな事していませんよ(笑) そういう気持ちになっていていい、という事だと受け取りました。勿論無理をしているダンナですから、当然のようにモラの欠片が見え隠れします。びくりと怯えて閉じ篭りたくなったらその気持ちを思い出し、「昔みたいになってる! 戻っちゃだめ!」と、今ならもっとちゃんと伝えられるのにこの当時はどう言えばいいのかも解らなかったので思ったままを、ぶつけるように言いました。そうするとダンナは反論せずに受け止めてくれました。言い分があるにもかかわらず、黙って。

こうして私に指摘された事を反論せずに受け止めていた事を、後にダンナはこう話してくれました。

「言い返したかったよ。言い訳もしたかった。でもまず、自分の言い分は全部飲み込もうって決めてた。どうすればチカコの言う”直った”になるか解らなかったし、チカコが正しかろうと間違っていようと、とにかく俺はチカコの言う事をその通りだと思う事にして、納得いかなくても絶対に言わないって決めていた」

私の言ってる事が間違っていると感じても、ダンナはそれを無理矢理受け止めました。そうする事でダンナの態度や溜息が酷くなったりもしていましたが、それに対する恐怖を私は我慢しました。正直に書きすぎると今は私のほうが酷いじゃないか、と叱られそうですが(笑) 「現在」は決してそんなんじゃない、という事を解って下さると信じて正直に書きますと、「勝利者は私。敗者はダンナなのだから、それくらい無理して当然」と思っていました。「ダンナに対して罪悪感を持ってはいけない」という思いから、そんな偉そうな気持ちになっていたんでしょう。あれから5年。今のダンナに当時の自分はやり直しとは名ばかりの、今度は私がモラをしているような状態だったねと言いました。

「いいんじゃない? そうしないと俺もまた甘えが出てくるし、チカコも普通でいられなかったんだから。俺は無理して当然でしょ。それだけチカコにしてた事が酷かったって、今は解る。言いたい事をずっと我慢して解ったのは、俺じゃなくてチカコが言った事で家庭を回してちゃんとうまくいくんだって事。俺が口出ししないほうが、子供達もチカコも毎日楽しそうで平和に過ごせるって事。だから今俺、すごく楽だよ。なんだかんだ言ってチカコは俺の我侭きいてくれるしね」

いてくれて、本当にありがとう、と。本心だよとダンナは言ってくれました。最初の2、3年は本当に辛くて何度も後悔したけど、ここ1年、後悔した覚えがほとんどありません。無理をしながら時間を重ね、これで良かったのかと何度も自問自答を繰り返してきました。

「実は俺の価値観は変わってないよ。解ってると思うけど。ただ、あの頃の俺はチカコの事を全く信用してなかった。物心ついた時から親父しかいなくて、自分の事は自分でやらなきゃいけなかったから、そういった生活の中で自分に自信があったんだな。チカコは一人暮らしの経験もないから俺が教えてやらなきゃって思ってたし。ただそれが一人で暮らしてた時と同じ感覚で家庭を回そうとしてたんだよな。チカコも子供もいるのに、全部自分の思う通りにしないとね……不安だったんだよね。失敗が怖かった。後悔ってのをしたくなかったから」

自分の言い分を一切我慢して相手の意見を受け入れる。ダンナは一番、それをしたくなかったと言いました。自分の経験に自信を持っていたから、それが自分にとって正しい事だったから。きっとダンナの「やり直す為の覚悟」とは、この事だったんじゃないかな。自分の一番したくなかった事をして、他の価値観を見つけ出す。プライドの高いダンナは心底そうするのは辛かったでしょう。正しいと思って私に対してしてきた事を振り返れば、達成感もすっきりした事も一度も無かったと言います。正しいと思っていた事が実は人を傷つける事だったと、気付きたくなかったんでしょう。それは私も同じです。我が家が普通ではない事に気付きたくなくて、10年も目を逸らして逃げていた私ですから。

「今は家の事に関しては何も心配してない。楽すぎて気が緩んでまた我侭ばっか言ってるけど、俺甘えるの好きだからこれは直らない。いい?(笑)」

しょうがないなあ、少しくらいはいいよ。その代わり私も我侭でいいんだよね。そう言うとダンナは「いいよ。でもきくかきかないかは解らないけど」と笑っている。そこ変わってないよ! きいてよ! と言うと「我侭だな」と言われました。現在だって、ダンナも私も言いたい事を我慢している部分もあります。だけどこれくらいは、我慢していようかな、と。自分で決められる「我慢」なのが、最初の頃との大きな違いです。だから我慢をしていても、これ以上になったら、言うか。と決められる。自分で考えて自分で決めて話し合えるだけで毎日楽に呼吸ができるようになりました。

今現在の私達二人の関係は、夫婦というよりも友達の感覚に近いかもしれません。離婚届けは出していないにしても、一旦心が離れ、やり直しの最初の頃は完全に「他人」でした。それから数年を経て、今やっと「友達」になったのかもしれません。喧嘩もしますよ。ちょっと口が過ぎてダンナを怒らせてしまう事もあります。逆にダンナが調子に乗って、私を怒らせる時もあります。不思議なもので、互いにやっと絆らしきものを感じてきているようで、ダンナが私を「信用しない言い方」は全く、本当に全くありません。そして私も、ダンナの言う事に疑念を持ったり「どうせまたこう言われるんだろう」と思う事もなくなりました。本当に、不思議なものです。

時間が解決してくれるだろうかと思っていました。でも、時間だけじゃない。ダンナのそうした覚悟と努力が私に「ダンナを信じられる」気持ちを生ませてくれたと思っています。まだまだこれから先も長いのですから、ひと悶着ふた悶着あるかもしれません。でも、離婚という選択肢はおいといて、また乗り越えてみようかな、とその時思える気がします。

これからも、我が家はダンナを含めて家族四人、平和に暮らしていける事でしょう。



あ、最後に言い訳をさせて下さい(笑)
現在、私は「ダンナが無理して当然。私はここにいてあげている」という気持ちでいるわけじゃありませんよ。なんだか私も自分の欠点がどんどん見えてきて、ダンナが頑張っているのに自分が受け入れないわけにいきません(笑) 夫婦は対等。そして家庭は妻がちょっと上が上手くいく、と実感はしていますが、趣味に没頭すると時間を忘れてだらしない事になったりするので私も欠点だらけの人間です。おあいこだね、と思っています。……悔しいのでダンナには言いませんが(笑)
| あれからの我が家 | 17:18 | comments(2) | - | pookmark |
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コメント
「1年もたってからのレス」
今日、拝見しました!
嬉しいです。

更新されてない間にも何回もここへ来ました。

そう。
「モラハラ=離婚」しかないネットの世界。
わかってくれる人はここにしか居ない、と
思ってしまう日がもぅ数え切れないくらいあって。

まだまだずっと「共存を選んだし、
昔よりもずっと家がうまく回るように
立ち回る強さもついてきた」と思えてる日の
間に、「やっぱり根底は変わってない相手」を
感じると、不安が大きくなってしまう日も
たくさんある。

だけど、「けっきょく自分が自分であって
彼の中だけ、じゃない」ってわかった私たちは
どっちへ行っても強い、よね。
あぁ…よかった、チカコさんお元気で。
また、忘れた頃に来ます。
| るりいろ | 2011/02/01 2:15 PM |
>>るりいろさん
本当に、レスが遅くなってしまってすみませんでした。更新のない間も来て下さっててありがとうございました。

そうなんですよね、不安が大きくなる日もあります。根底なんてそうそう変わるものでもないから、だったら相手をどうこうするより自分がそれにどう折り合いをつけられるかどうか、が共存の要かなと。

離婚が逃げだとは思わない。追い詰められた末にとるしかなかった手段だと思いますし、ネットでも現実でもそれが一般的だという事は、それが最善なのだと思う。今でも私はそう思う。共存を選んで良かったと思える事は、るりいろさんも仰ってるように彼の中だけじゃない自分になって、自分の意見を言える強さを持てた事。そうならなきゃ共存出来なかったってのもあるけど、自分にはとてもプラスになったと思います。離婚していたら、こういう強さをちゃんとは持てなかったんじゃないかな。

同じように感じてる人がいて心強いです。ご心配下さってありがとうございました。
| チカコ | 2011/02/02 3:07 PM |
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