精神の吸血鬼 13
滅多にタンス部屋にダンナが入らないと言っても、絶対に入らないわけじゃなかった。それを解っていたのに私はまだまだダンナの言う『不必要なもの』をタンス部屋へと押し込んだ。部屋のふすまを開けるとダンボールが積み重なっている。かろうじて細い道が、スーツの入っているクローゼットへと続くだけになった。

とても良くない状態なのは自分でもわかる。けど、その部屋にはダンナの『不必要』なものばかりが収められており、その部屋にいると嫌でもダンナの事を考えなくてはいけなくて、ダンナの言葉が蘇ってきて、私はいつも一秒でも早くその部屋から去りたかった。そのタンス部屋は、私自身の逃げ出したい気持ちを押し込める場所になっていた。

ある日、珍しく自分で着替えを持ってこようと思ったのか、ダンナがその部屋に入った。入るなり、大声で私の名前を叫んだ。
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精神の吸血鬼 12
現在も暮らすこの街に越して、迎えたのは混沌期。
子供が大きくなると家具が増え、転勤族の狭くて古い宿舎では家具の配置もかなり大変です。部屋数も少ないので、なるべく有益にスペースを使えるよう、一部屋をタンス部屋にして大きな家具をその部屋に押し込める事に。
当然のようにその部屋は一気に狭くなります。あとでタンスにしまおうと畳んだ洗濯物を置けば歩くスペースもなくなるくらい。滅多に出入りしないし、ダンナがスーツを出し入れするくらいだからいいかな、と。タンスにしまう事を後回しにして夕飯の支度などをしていました。
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精神の吸血鬼11
結婚して5、6年経っていた。娘も生まれて家族四人。実質、居間で常に顔を合わせているのはそのうちの三人。私と息子と、娘だけだ。ダンナは別室にパソコンを置いて、そこに篭ったきり出てこない。何をしているのかと言えば、オンラインゲームだった。

その少し前から私は自分のホームページ、サイトというものを持っていた。最初はダンナが流行に乗って作ってみてたんだけど、タグとかよく解らなくて中途半端に終わっていた。ネットでタグ講座など色々調べてみると、ダンナよりも私のほうが性に合っていたらしく、色んな事を覚えて念願のサイトを開設した。
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精神の吸血鬼10
女としても人としても自信を失い、無気力さに益々拍車がかかっていきました。一日一食、見せ掛けの為に夕食だけを食べる日が続いたと思うと、朝昼晩食べても食べても満腹にならない日が続く。そんな事の繰り返しで結婚当初から比べて10キロ以上私は太った。太れば太るほどからかいの意味でダンナから色んな言葉を投げつけられ、笑って誤魔化しはするものの、そんな自分に酷く嫌悪した。
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精神の吸血鬼 9
私の無気力はそうそう治るものじゃなかった。ダンナが帰ってくるまでにパソコンは終わらせておかなきゃいけないし、毎日言われてる掃除もしなきゃいけない。だらしない生活をしている事は自分でも嫌なのに、どうしたって体が動いてくれない。私はみるみる太っていった。
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精神の吸血鬼 8
母は当時仕事をしていて、仕事が終わるとすぐに車を飛ばして一時間かけて手伝いに来てくれていた。母の仕事先からダンボールなどの資材を貰ったり、母が軍手やガムテープ、梱包紐の結び方など教えてくれた。ダンナは仕事から帰ると形ばかりの手伝いをして、晩御飯を食べて母が帰るとすぐにパソコンに向かってそれから何もしなかった。

子供は一歳前によちよち歩くようになり、目が離せない状況でダンナは知らん振り。母が帰った後、引越しの荷造りなどできる筈がなかった。僅か二週間という短期間で準備しなくてはいけなくて、私が結婚する時持ってきた荷物は自分の服とタンスだけ。後はうちの両親が買ってくれた婚礼タンスや食器棚。備え付けの押入れの中身は全てダンナのもので一杯だった。
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精神の吸血鬼 7
子供を風呂に入れるのは父親の仕事だと母が言った。子供と関わる機会や時間の少ない父親はそうやって子供と触れ合う時間を作り、徐々に父親として成長していくのだと言った。なるほど、私は確かに父にお風呂をいれて貰った記憶が多い。自ら関わってこようとしないのは初めての事でどうしたらいいのか解らないのであって、こちらがきちんとその機会を作れば父としての時間が持てる。

それをダンナは快く了承してくれた。
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精神の吸血鬼 6
ダンナは私を殴らんばかりの勢いで激怒していた。殴らなかったのは妊娠していたからだと思う。今思い出したけど、妊娠前に私は一度殴られている。毎日続くダンナの「浮気願望」に耐えられなくなって、このままじゃ離婚すると言った私をすかさずダンナは殴った。ダンナの拳は私の頬を掠め、前歯に当たって通過した。歯に響いてとても痛くて、情けなさと恐怖でひーひーと泣いた記憶がある。後にこれは後悔しているとダンナに告げられ、もう二度と手を出さないと言っていた。
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精神の吸血鬼 5
生活費二万円はしばらくの間続きました。その中からダンナの飲み代、香典やご祝儀代、ガソリン代、タバコ代なども賄われてます。タバコはダンナも私も吸うのでそのうち別予算にしてくれました。でもやっぱり全然足りません。補填してくれと言う度に根掘り葉掘り、何に使ったのか調べられます。必ず、私が個人的に使った部分を無駄だと言い、そして主婦たるもの無駄をはぶき……と説教が始まります。

私はだんだんと「補填して」と言うのが怖くなりました。
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| 精神の吸血鬼 | 15:33 | - | trackbacks(0) | pookmark |
精神の吸血鬼 4
毎月私に渡された金額は二万円。その中から家計費、交友費、その他を賄うのです。私は一人暮らしをした事がないとはいえ、これはちょっと少ないんじゃないかと思っていました。でも当時私は21歳、ダンナは24歳、お給料も手取りで10万円ちょっとでは、これはしょうがないんだろう、そう思っていたので何も言わず、なるべくお金をかけずに生活していました。
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| 精神の吸血鬼 | 14:23 | - | trackbacks(0) | pookmark |

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